私が探偵興信所を開業した当初は、ペットを捜索する項目をホームページには記載していませんでした。
何故なら探偵や興信所は浮気調査がメインとなる項目だからです。
そこから様々な問い合わせが当社に入り、お客様の悩みやニーズに応えるためにはどうすべきかと考え、日々調査項目を見直し増やしてきました。現在では16項目ほどあります。
その中で最後に増やしたのはペット捜索調査ですが、この項目は奥が深い部分があります。
人間なら心理学などがあり私も人間ですから理解はできますが、ペットとなると様々な生態があり天気や季節といった予想困難な状況も把握しなくてはならないこと、なによりペットの考えがわかるはずもないからです。勿論、勉強はしましたがやはり別のいきものですから理解は難しいです。鳥を探して欲しいと言われたこともありましたが、何処に飛んで行ってしまったのか皆目検討もつかないためお断りいたしました。
今回、猫ちゃんがいなくなってしまったので探して欲しいとの内容でした。ご自宅からいなくなってしまったのではなく、遠方でいなくなった(約70Km)とのことでした。
ご依頼者には、自宅からいなくなった場合は自宅に戻ってくる可能もありますが、遠方でいなくなった場合は自宅に戻って来れませんから難易度は高いですが行いますかと尋ねました。
調査日は雪がビタビタと降る日が続き、目撃情報が少ない。寒いため猫ちゃんも動きが少ない。そのためエアコンの室外機などの下などを見てもらうように近隣の方にお願いしました。
数日後、暖かくなり、猫ちゃんも活性化、目撃情報があり現場に向かい捕獲となりました。
しかし、捕まえるときに手を引っかかれ傷だらけに。という代償を払った探偵のお話しでした。
引き渡す際にご依頼者の感謝の言葉で痛みも吹っ飛びました。
一番大きな傷、戦士の勲章を写真でアップいたします。