賃貸または分譲マンションにお住いの方、一度は隣人がうるさいと感じたことはあるのではないでしょうか?

結論から申し上げますとどこの部屋から騒音がするのかを特定する必要があります。これが一番最初に行うべきことです。

どこの部屋から騒音がするのかを特定しないで、決めつけだけでうるさいと怒鳴り込み、全く騒音を出していない部屋の住人に詰め寄れば、トラブルを起こすことは間違いありませんよね。実際に事件に発展したケースも時たまニュースで報道されていますよね。これは刑法上に引っかかった場合のみ放送されているため氷山の一角で本当は相当数あると考えます。

実際に、ご相談いただいた案件では、賃貸の壁が薄いといった構造上の問題。音の響き方により、どの部屋から騒音が聞こえてくるのかがわからない、これは分譲マンションに多いです。住宅としてのみ住むことを許されているのに商売を行っており、人の出入りが多いことより起こる騒音。女性の履いているヒールの音。などと騒音といっても様々です。

安心、安全であるはずの住まいが隣人によって脅かされるため、冷静ではいられなくなり、怒鳴り合いや掴み合いの喧嘩に発展する可能性も高くなります。まずは冷静に。

二番目に行うことは、デシベル数を計る、その音を録音する、などです。(デシベル数とは音の大きさの単位です)

騒音といっても神経質な人なのか、そうではない人なのかによって聞こえる音の大きさも感じ方も変ってきます。そのため一般的に騒音とされる基準値があります。

昼:55デシベル
夜:45デシベル

但し、頻繁に音がする場合は上記の数字よりかなり低くても騒音と認定されます。頻繁に起こっている騒音となれば、故意に行っていることで止めることもできる音であると思われるからです。もしかして、嫌がらせかも知れませんし。

三番目に行うことは、家族構成、生活習慣、音がする時間帯、氏名などを知ることです。

何故こんなにも調べることがあるかと申しますと騒音問題は傷害事件や殺人事件に発展するケースもあり、民事で損害賠償請求を行っても慰謝料がもらえなかったり、泣き寝入りしこちらが引っ越ししてしまうケースが多いため、慎重にことをすすめ証拠収集が鍵になってくるためです。

これら三つのステップを踏まえた後、まずは管理会社に相談しましょう。決してその人の部屋にいきなり押しかけることは避けてください。

現在、コロナウイルス対策のため自粛することが求められており、小学校のお子さんが上の階で走り回っている、または隣の部屋にテレワークを行い夫婦で電話にて大声で会社の人と話しをている、ストレスにより喧嘩の騒音などのご相談があります。

様々なハードルがあるためご自身で行うのには限界があると感じた場合はご相談ください。デシベルを計る機器も持ち合わせていますのでご安心ください。